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2024.04.01

ポストコロナでイノベーションへの意欲が復活。働く人の学習意欲が増加

特に50代の学習意欲が増加傾向。人と組織の変革に関する研究開発機関「POT Institute」の定点調査の結果から

株式会社アルファドライブ(代表取締役社長 兼 CEO:麻生要一、以下、AlphaDrive)が運営する、人と組織の変革に関する研究開発機関「POT Institute」は、2021年、2022年に続き、企業で働く人を対象とした「POT Institute 価値創造力意識調査2023」を実施しました。

この調査は、企業が新たな価値を創造するための仕組みや環境整備の実情、そして価値創造に対する個人の興味や意欲の実態を調べるものです。「個人の仕事に対しての満足度」「企業文化」「価値創造への取り組み」「人的資本経営と施策」の4項目を軸に調査しています。

調査結果のハイライト

  • 働く理由は「お金のため」が多いものの、若い世代は自己成長と使命感も重視
  • 仕事が自分に合っていると感じたり、楽しく感じたりする人の割合は40代で緩やかに落ち込むが、50代で再び増加
  • 新たな学習に取り組む人は概ね増加傾向にあり、特に50代以上で顕著。その背景には、特に大企業における学習環境の改善がある
  • 新しい市場や新規事業への取り組みは、2022年に一度落ち込んだものの、特に大企業で再び増加傾向

1. 仕事の満足度(楽しさや適合性)が、50代で再び増加傾向に

◆年代別の価値観と仕事への取り組み



  働く理由   


 仕事の満足度

私は今年、新たな学習を始めた    

私の会社では、個人の多様なニーズに対応した学びの場が提供されている

働く理由は「お金のため」の傾向が最も強く、全年代で概ね変わりませんが、若い世代、特に25〜29歳では「自分の成功と成長」や「使命感」も重視する傾向が目立ちます。一方、仕事への満足度は年齢に応じて変化します。できることが増えるにしたがって満足度が上がり、一方で責任が重くなるにつれ下がります。

注目すべきは、特に50代で「仕事の楽しみ」を働く理由に挙げる人が再び増加していることです。これは、50代になると企業で働く残りの期間にやるべきことを見通すことができ、様々なしがらみから解放されることが背景にありそうです。

さらに、2022年と比較して、新たな学びへの挑戦は20〜24歳を除く全年齢層で増加しており、50代以上で特に目立った伸びを示しています。これは、特に大企業で、学習環境の促進が影響していると考えられます。

2.大企業を中心に、新しい価値創造への取り組みが増加

◆企業の新規事業取り組みと従業員の意識変化


新しい市場への取り組みや新規事業にも力を入れている

新規事業立ち上げに興味がある

新しい市場への取り組みや新規事業に力を入れる企業が増加しています。特に、従業員2,000名以上の大企業では、新規事業への取り組みが2022年の一時的に下がりましたが、2023年には再び上昇傾向を示しています。また、新規事業立ち上げに対する従業員の興味も同様に増加しています。

調査結果の考察

今回の調査では、ポストコロナにおいて企業とそこで働く人がどのような影響を受けているのか、興味深い洞察が得られました。今回から追加した「働く理由」については、年代を問わず「お金のため」と答える人が多い一方で、自己成長や自己実現を重視する人は年代によってばらばらです。こうした傾向が今後どのように変化していくか、年代別の特徴も合わせて注目していきたいと思います。

また、企業レベルでは、特に大企業で新規事業への取り組みとそのための環境づくりが強化されています。このことは、従業員が新たな学習や挑戦に積極的に関わり、イノベーションを推進する企業文化の形成に寄与していると考えられます。2022年の一時的な落ち込みを乗り越え、従業員と企業の両方が新規事業とイノベーションに再び関心を高めていることは、ポストコロナの時代における経済活動の活発化と価値創造への意欲の復活を示唆しています。

今回の調査結果から、市場環境や社会環境の変化が、、企業と従業員の双方に自己認識の変化をもたらし、新しい価値創造への道を模索していることが分かりました。経済的動機だけでなく、成長、学習、使命感といった要素が人々の仕事への取り組み方に影響を与え、この従業員の意識の変化が企業の価値創造への取り組みを促進している様子が窺えます。外部環境に連動して企業や従業員にもたらされた変化は、今後の企業戦略に重要な示唆を与えていると考えられます。

調査概要

調査方法:web調査(アイブリッジ株式会社のツール「Freeasy」を利用)
調査実施日:2023年12月
調査主体:株式会社アルファドライブ
調査対象:日本全国在住、20歳以上59歳以下、男女、有職者(正社員、契約・派遣社員、経営者、役員)
有効サンプル数:5,000名(ウエイトバック処理なし)
形式: 質問に対し、「そう思う」「どちらかといえばそう思う」「どちらでもない」「どちらかといえばそう思わない」「そう思わない」の5つの選択肢の中から回答
※本リリースの内容を掲載いただく際は、出典「POT Institute調べ」と明記をお願いいたします。

AlphaDrive 専門役員 平尾譲二 コメント

2023年も、新しい価値創造活動の実態を調査することができたことを嬉しく思います。昨年の一時的なトーンダウンから脱し、新しい取り組みに対するモメンタムが再び上向いていることが明らかになったのは、特に心強い結果です。これは、企業と従業員の両方が新しい価値創造活動に意欲的に取り組んでいることを示しています。AlphaDriveでは、2024年もこのような価値創造活動のスタートとその推進を支援し、企業と従業員が共に成長し続けることができるように取り組んでいきたいと考えています。

POT Instituteとは

POT Instituteは、AlphaDriveの、人と組織の変革に関する研究開発機関です。POTはPeople & Organizational Transformationの略。チームのミッションは、企業の中にいる多様なひとりひとりの「人」の可能性が、可視化され、発揮され、組み合わされることで、未来の企業価値が高まる社会をつくることです。その実現のために、変革人材の発掘、育成をはじめとした「人材価値の可視化」から、人を重視することで生まれる「企業内の化学反応の可視化」までをテーマとし、各種研究および商品を開発します。
https://pot.alphadrive.co.jp/

<会社概要>

株式会社アルファドライブ / Alphadrive Co.,Ltd.
設立:2018年2月23日
代表者:麻生要一、稲垣裕介
所在地:本社 / AlphaDrive Studio 東京都千代田区永田町2-17-3来栖ビル1F
    丸の内オフィス 東京都千代田区丸の内2-5-2 三菱ビル
AlphaDriveコーポレートウェブサイト:https://alphadrive.co.jp/

<問い合わせ先>

POT Institute
https://pot.alphadrive.co.jp/contact