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新規事業コンサルティングとは?支援内容と事業を成功に導く活用法

新規事業の立ち上げを検討する中で、「新規事業コンサルティング会社ってなんだろう?」「どのような支援を受けられるのだろうか?」といった疑問を抱く方も多いのではないでしょうか。

本記事では、新規事業コンサルティング会社(以下、新規事業コンサル)の業務内容や、新規事業立ち上げの7つのステージ、さらに具体的な新規事業コンサル活用法について解説します。

新規事業コンサルは事業開発を支援する伴走者

新規事業コンサルとは、企業が新たな事業を立ち上げる際に、専門的な知見をもとに幅広い支援を行うサービスのことです。

新規事業の立ち上げは不確実性が高く、既存事業のノウハウだけでは対応しきれない課題が数多く発生します。
新規事業コンサルは、豊富な事業立ち上げ経験と専門知識を活かして課題解決を支援し、事業の成功確度を高める伴走者の役割を果たします。

新規事業コンサルに依頼するメリットは?

事業開発にあたり、新規事業コンサルに依頼することには、大きく2つのメリットがあります。

新規事業の専門家の知見を得られる

新規事業コンサルに依頼するメリットの1つは、事業開発の専門家の知見を得られることです。

新規事業は不確実性が高く、既存事業とは進め方や必要なスキルセットが大きく異なります。しかし多くの企業では、新規事業の立ち上げからスケールまで経験したことのある人材は限られています。

新規事業コンサルを活用することで、事業の立ち上げ経験が豊富な専門家の知見を取り入れ、成功確度を高めることが可能です。また、社内にはない客観的な視点が入ることで、新しい戦略や発想も生まれやすくなります。

新規事業に特化したリソース・体制を整備できる

新規事業には、ビジネス規模に応じた適切なリソース配分や体制構築が必要です。しかし、事業の見通しが不透明な段階で、必要な人員や予算を判断するのは容易ではありません。

新規事業コンサルの知見を活用することで、社内外のリソースを適切に整備し、理想的な体制で事業開発を進めることができます。

新規事業コンサルから得られるアウトプットは?

新規事業では、「社内にナレッジがない」「リソースがない」「既存事業と性質が異なるため、判断に迷う」「検証止まりで黒字化の見通しが立たない」など、さまざまな課題が生じるものです。

新規事業コンサルは、こうした課題を解決するために、豊富な経験にもとづく知見と実行力をもって伴走します。

また、企業文化や事業内容、さらに新規事業の立ち上げから成長までのどの段階であるかなどにより、必要なサポートは異なるため、提供されるアウトプットは多岐にわたります。
<新規事業コンサルティングによるアウトプット例>
・制度・体制構築:新規事業の管理制度設計、人材アセスメント
・人材育成:各種研修プログラムの設計・実施
・戦略・計画策定:事業計画レビュー・策定、開発ロードマップ、出口戦略、セールス戦略、マーケ戦略
・検証・実行:顧客インタビュー設計、PoC設計と実行、事業アセスメント
・ツール・リサーチ提供:新規事業特化型SaaS、市場リサーチレポート

新規事業コンサルにかかる費用の相場は?

新規事業のコンサルティング費用は、事業のテーマや支援内容によって変わります。顧客のニーズや予算に合わせて支援内容を組み立てるため、金額はまちまちですが、目安としては以下のとおりです。
<新規事業コンサル費用の相場(一例)>
・人材育成プログラム(研修を中心としたアセスメント):1,500万円〜
・新規事業プログラム(制度設計、研修、事業伴走など):2,000万〜4,000万円

新規事業立ち上げの7ステージ

新規事業開発は段階的に進めることで、リスクを抑えながら事業の成功確度を高めることができます。ここでは、新規事業立ち上げを7つのステージに分け、それぞれで取り組むべき内容を解説しましょう。

ステージ1:WILL/ENTRY

最初のステージ「WILL/ENTRY」は、ビジョン策定/アイデア創出のステージです。具体的でなくても、取り組みたい顧客課題を見つけ、そこへのWILL(意思)の形成を目指しながら、検証可能な事業仮説を提示できるようにするステップといえます。
<このステージでやるべきこと>
・取り組みたいテーマと仲間を見つける
・新規事業のプロセス・正しい進め方を理解する
・解決したい課題に出会う
・顧客課題と解決策、その検証方法の仮説を提示する
【目安期間】:2〜4ヵ月
【次ステージへの昇格条件】:「WILLが強いか、強まりそうか、走り抜けるチームかどうか」を見極め、顧客・課題・ソリューション仮説のセットが成立しそうなら、次のステージへと移行する。

ステージ2:MVP1

「MVP1」は、顧客課題実証のステージです。MVPとは「Minimum Viable Product(=検証可能な最小限の製品)」の意味。このステージは、検証を実施して仮説の正確性を確かめるステップとなります。
<このステージでやるべきこと>
・痛みを伴う課題とその課題解決にお金を払う顧客の実証
・提供すべき価値を明確にする
・解決策の仮説と検証方法をセットで提示する
【目安期間】:3〜4ヵ月
【次ステージへの昇格条件】:顧客課題仮説が実証されており、ソリューション仮説と検証方法のセットが成立しそうであれば、次のステージへと移行する。

ステージ3:MVP2

「MVP2」は、仮説のソリューションを実証するステージです。この段階で、事業性を伴った魅力的な事業計画の提示を目指します。
<このステージでやるべきこと>
・解決策/ソリューションで顧客課題が解決することを実証する
・実験で得た結果を根拠とし事業計画を立案する
【目安期間】:5〜6ヵ月
【次ステージへの昇格条件】:ソリューション仮説が実証されており、投資可能な事業計画であると判断したところで、次のステージへと移行する。

ステージ4:SEED

「SEED」は、事業性実証のステージです。ここでは商用レベルでの事業の成立と、グロースドライバーの発見を目指します。
<このステージでやるべきこと>
・サービスインする
・グロースドライバーを発見する
・「ALPHA」期以降を担う経営体制の構築リソースを調達する
【目安期間】:1〜2年
【次ステージへの昇格条件】:実際に商売が成立し、成長のための拡大方法が見えたところで、次のステージへと移行する。

ステージ5:ALPHA

「ALPHA」は、事業立ち上げのステージです。新規事業が最初のグロースを実現することを目指します。
<このステージでやるべきこと>
・事業計画どおりのグロースを実現する
・必要な人員体制を構築する
・ヒトとカネが連動する解像度の高い事業計画を策定する
【目安期間】:1〜2年
【次ステージへの昇格条件】:事業が成長状態に突入し、組織戦略と対競合戦略が現実的であれば、次のステージへと移行する。

ステージ6:BETA

「BETA」は、事業拡大のステージです。新規事業が経営会議で議論できる最小限の規模に到達し、かつ成長状態であることを目指します。
<このステージでやるべきこと>
・成長率を落とさずに継続的なグロースを実現する
・既存事業と同等のガバナンスの仕組みを構築する
・「大玉化」もしくは「EXIT」戦略を具体的に描いてシナリオ実行の準備を進める
【目安期間】:2〜3年
【次ステージへの昇格条件】:成長率を落とさず成長状態が続く見込みで、既存事業と遜色ないガバナンスが構築できていれば、次のステージへと移行する。

ステージ7:EXIT

「EXIT」は、部門化・会社化のステージです。ここでは新規事業の枠組みを卒業して、成長投資を獲得し、企業戦略の一部に組み込まれることを目指します。
このステージへの到達は、新規事業が企業の柱となる事業へと成長したことを表します。
<このステージでやるべきこと>
・引き続き成長率を落とさずにスケールを続ける
・新規事業という枠組みを外した上で、本体の企業戦略に組み込まれるレベルで中長期計画を策定する

新規事業コンサルを選ぶ際のポイント

新規事業コンサルを効果的に活用するには、自社に合ったコンサルティング会社を選定することが重要です。失敗を防ぎ、成果を最大化するために、新規事業コンサル選定の際は以下の4つのポイントを確認してください。

企業としてのノウハウ・型が確立されているか

新規事業コンサルを選ぶ際は、担当コンサルタントの個人スキルに依存するのではなく、多くの事例をもとに確立した体系的なノウハウや「型」を持つコンサルティング会社であるかを確認しましょう。

また一方で、その「型」を押し付けるのではなく、自社の文化や事業特性を踏まえた上でブラッシュアップし、柔軟に適用してくれるかどうかも重要な選定基準となります。

優秀なコンサルタントが担当してくれるか

自社を担当するコンサルタントが優秀かどうかは、支援内容や成果に大きく影響する要素です。

商談時には優秀なエース級のコンサルタントが対応していても、実際の支援は経験の浅いジュニア層が担当する、というケースも珍しくありません。発注後の支援体制は十分な実務経験を持つメンバーで構成されているかどうか、事前に確認することをおすすめします。

事業の成果をゴールとして伴走する姿勢があるか

新規事業の開発において、分析・提案などのコンサルティング行為は、あくまでプロセスの一部にすぎません。

価値のあるコンサルタントは、最終的な事業の立ち上げや収益化といった「事業の成果」を共通のゴールとし、達成に向けて伴走します。施策提案だけで終わらず、検証と改善をともに進めてくれるかどうかを見極めることが重要です。

企業・業界を横断した知見を持っているか

自社だけで新規事業に取り組む場合、「他社ではこの課題にどう対処しているのか」といった情報がないまま意思決定を迫られる場面が出てきます。こうした状況において、企業・業界の横断的な知見を踏まえて判断できることが、新規事業コンサルと協働する最大の利点です。

新規事業コンサルが持つさまざまな企業・業界での支援経験をもとに、業界標準レベルに合わせた意思決定が可能になります。

そのため、新規事業コンサルや担当者が企業・業界を横断した知見を持っているかどうかを、事前に確認しておきましょう。

新規事業成功の最適解は企業ごとに異なる

新規事業を成功させるための「正解」はなく、「一般的なセオリー」のみでは通用しません。企業ごとに異なる文化や風土、リソース、市場環境に応じた最適解を見つけることが重要です。

数多くの事業開発経験から体系的なノウハウや型を確立し、企業・業界を横断した知見を持ち、優秀なコンサルタントを抱えた新規事業コンサルと、事業の成果という共通のゴールに向かって協働することが、新規事業の成功確度を高める最適な手法といえるでしょう。

AlphaDriveには、みずからが実際に「大企業の中で新規事業開発を推進・事業創出を行った経験のある」コンサルタントが多数在籍しています。複雑性が高く、セオリーが通用しない事業・組織開発のプロセスに対して、「経験者」としての強みをフルに活かし、顧客企業と同じ熱意と真剣さを持って推進支援します。

新規事業に挑戦する方は、ぜひAlphaDriveにご相談ください。



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よくあるご質問

新規事業コンサルティング会社に依頼するメリットは?

新規事業の立ち上げにおいて、新規事業コンサルに依頼するメリットは大きく2つあります。

・新規事業の立ち上げ経験が豊富な専門家の知見を得られること
・新規事業に特化した体制・リソースを整備できること

新規事業コンサルから得られるアウトプットは?

企業文化や事業内容、さらに新規事業の立ち上げから成長までのどの段階であるかなどにより、必要なサポートは異なるため、新規事業コンサルティング会社から提供されるアウトプットは多岐にわたります。

以下は、アウトプットの一例です。

・制度・体制構築:新規事業の管理制度設計、人材アセスメント
・人材育成:各種研修プログラムの設計・実施
・戦略・計画策定:事業計画レビュー・策定、開発ロードマップ、出口戦略、セールス戦略、マーケ戦略
・検証・実行:顧客インタビュー設計、PoC設計と実行、事業アセスメント
・ツール・リサーチ提供:新規事業特化型SaaS、市場リサーチレポート

新規事業コンサルティング会社の選択ポイントは?

新規事業コンサルを効果的に活用するには、自社に合ったコンサルティング会社を選定することが重要です。新規事業コンサル選定の際は以下の4点を確認してください。

・企業としてのノウハウ・型が確立されているか
・優秀なコンサルタントが担当してくれるか
・事業の成果をゴールとして伴走する姿勢があるか
・企業・業界を横断した知見を持っているか

AlphaDriveの新規事業開発支援について

AlphaDriveは、企業の新規事業創出を仕組みづくりから立ち上げまで、一気通貫で支援しています。
事業創出のインキュベーションから事業立ち上げ後のアクセラレーション、オープンイノベーション、R&D 組織での新規事業開発まで。これまでに 260 社を支援し、23,800 件の事業アイデアを創出、250 件の事業化・会社化を実現してきました。事業開発に対する伴走だけでなく、プロダクト開発、マーケティング、セールスなど各領域での実務支援を通じて、事業化後のフェーズを成功に導くご支援を行っています。